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『仮想水』という言葉を知っていますか?私たちは毎日ものすごいスピードで水を消費している。

 
 

『仮想水(virtual water)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 
 
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現在、10億人以上の人々が、深刻な水不足のもとで暮らしています。
 
 
その一方で、私たちの水の消費は急激に増えています。
 
 

 

 
2050年には現在約70億人の地球人口が90億人、今世紀末には100億人に達すると言われています。
 
 
 
そうなると、地球上のかなりの場所で使える水が満足に手に入らなくなり、数十億人が極度の水不足で暮らすことになると予測されています。
 
 
 

『仮想水』とは?

 
仮想水とは、私たちの消費する、鶏肉や牛肉、綿、自動車、チョコレート、携帯電話など、様々なモノの生産に使われている水のことです。
 
 
つまり、
 
「普通は水を含んでいると考えられていないもののために使われる水」
 
と言えます。
 
 
先進国の人々は、1日に1.5〜2ℓを飲み水として消費しますが、食糧を得るために、一人当たり毎日4000ℓもの水が消費されています。
 
 
あまり知られていないですが、重要な水消費の増加要素です。
 
 

私たちは物凄いスピードで水を消費している。

 
たとえば、1キログラムのチョコレートを作るのに、およそ2万7000リットルの水が必要です。
 
 
普段食べている板チョコ1枚あたりには、約2700リットルの水が使われているということです。
 
 
また、あなたが今カフェで飲んでいるコーヒー1杯にも100リットルの水が使われています。
 
 
さらには、1リットルの水を入れるペットボトルを作るために、およそ4リットルの水が必要です。
 
 
つまり、私たちはものすごいペースで水を消費しているのです。
 
 
世界中の人々が西洋風の食生活をすると、水の消費量は75%増えるとも言われています。
 
 
この水問題にも言及している『世界がもし100億人になったら』の著者、スティーブン・エモットさんは、
 
 
”私たちに求められているのは、誰もしたくないほど、行動を根本から変えることなのです。”
 
 
 
 と述べています。
 
 
 
水も食べ物もエネルギーも、さまざまな品物の消費も減らさなければならない。
 
 
 
自動車も綿のTシャツも、パソコンも、携帯電話も、もっともっと減らさなければならない。
 
 
先進国の人たちの消費がこれだけ増加しているの一方で、世界には、「緊急にでも消費を増やすべき人々が30億人近くもいる」という事実もあるのです。
 
 
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