国際協力を考える

世界を変えるためにできること。

あなたの寄付の不都合な真実「ポバティー・インク~Poverty, inc.」

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「poverty inc(ポバティー・インク)」という映画をご存知でしょうか。

 

私たちの「支援」がもたらす問題は?
正しい支援のあり方とは?途上国とどう向き合うべきなのか?


ハイチやアフリカを主な舞台に、“支援される側”の人たちの生の声を伝えるドキュメンタリーです

 

善意が「貧困」を生んでいる。

 

「ポバティー・インク」予告編です。

 


映画『ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実〜』予告編 2016/8/6公開!

  

■ストーリー

 営利目的の途上国開発業者や巨大なNGOなどにより、数十億ドルにも及ぶ「貧困産業」が生まれ、そのなかで先進国は途上国開発の指導者として地位を獲得してきた。

 

慈善活動のビジネス化が歴史上これほどまでに発展を遂げたことはないのです。

 

 しかし、「気の毒な人々を何とかしなければ」「彼らは無力で何もできない」といったイメージを先進国側の人々に植え付けるプロモーションや、一方的な押し付けで受け手側の自活力を損なうような援助のやり方に、反対の声をあげる途上国側のリーダーは増えている。

 

本作『ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実』(原題:POVERTY, INC.)は、靴を一足購入するごとに途上国に一足贈るトムスシューズや、途上国発の太陽光パネルベンチャー企業、国際養子縁組やアメリカの農業補助金などについて取り上げながら、私たちに、支援のあり方について問いかける。

 

20ヶ国で200人以上に行なったインタビューは、もはや無視することができない、“寄付の不都合な真実”を浮き彫りにする。

 

「ポバティー・インク」上映情報

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国際協力に関心のある方なら、ぜひ見ておきたいこの映画。

残念ながら、DVD等のレンタルは現在はまだされていないようです。(2017年1月現在)

 

※次回の上映は、

神奈川県 横浜シネマ・ジャック&ベティ 2017年2/4(土)~2/10(金)

 です。

↓↓

上映情報 | 映画『ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~』 公式サイト Poverty, Inc.

 

お近くの方、時間のある方は足を運んでみましょう。

 

本当の「フェアトレード」を理解するために読んでおくべき3冊。

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近年、「フェアトレード」の推進が日本でも盛んに行われるようになりました。

 

フェアトレードとは...

公正取引(こうせいとりひき、英: Fair trade、仏: Commerce équitable、西: Comercio justo、フェアトレード、公平貿易)とは、発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動である。オルタナティブ・トレード(Alternative Trade)とも言う。

 (※Wikipediaより引用)

 

考え方としては、先進国と途上国の公平さを図り、立場の弱い途上国の生産者・労働者により良い取引状況を提供し、持続可能な開発が実現できるようにするための活動です。


しかし、実際にフェアトレードのコーヒーを買うことが本当に生産者の生活を向上させているのか?フェアトレードは「フェア」なのか?と疑問を投げかける、フェアトレードを理解するための3冊を紹介します。

 

 1. フェアトレードのおかしな真実 

身近にあふれる「人と地球にやさしい」は
本当に世界を良くするのだろうか?

 

もはや手放せないスマートフォンやタブレット型PC、毎朝のコーヒーや量産されるファッショングッズが紛争や人権侵害のもとに成立しているとしたら……
公正さや社会貢献を認証するはずのラベルが単なる売り文句になっているとしたら……

 

「このコーヒーを飲めば、アフリカの貧しい人が救えます」
「このアクセサリーを買えば、恵まれない子どもたちが学校に通えます」

 

……信じてもいいのだろうか?

 

中国の組み立て工場(主な製品はiPhoneやiPadなど)、本当の意味を成していない認証ラベル(環境保全やフェアトレードなど)、死と隣合わせのコンゴの鉱山(その鉱石は私たちのPCやスマートフォンの中にある)。

 

複雑で、簡単には見きれないサプライチェーンに疑問を抱き、世界一周の旅に出たジャーナリストが直面した、誰も知らない驚きの真実。

 

私たちの日常にあふれている商品の見方が、完全に変わるだろう。
――『インディペンデント』紙

 

欲深い企業を批判する本は山ほどあるが、あらゆる現場に足を運び建設的な意見と提案をする本はほかにない。
――ティム・ブッチャー(『デイリー・テレグラフ』紙・元海外特派員、ジャーナリスト)

 

■「はじめに」より 

私は、本当にこうした農家の暮らしを改善しているのだろうか?
彼らは本当に有利な取引ができているのだろうか?
特定のコーヒーを買うことでだれかの暮らしを改善することなど、
そもそも可能なのだろうか?
再びロゴのことを考え、あのキャッチコピーはひょっとすると
「第三世界の生産者にとって、より有利な取引にしようと試みている」
と言ったほうが正確なのではと思った。
そして、何かが成されているという事実に、
いいことをしたような気になっている自分にも気付いた。

 

フェアトレードやエシカルを推進する人々にとっては、頭を抱える事実かもしれませんが、必ず一読しておくべき一冊です。

 

フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た 

 

世界で最も愛されるお菓子・チョコレート。その甘さの裏には、苦い真実がある。――カカオ生産の現場で横行する児童労働の実態や、巨大企業・政府の腐敗。今なお続く「哀しみの歴史」を気鋭の女性ジャーナリストが危険をおかして取材した、「真実」の重みが胸を打つノンフィクション。

 

●カカオ農園で働く子供たちは、チョコレートを知らない。 世界最大のカカオ豆の輸出国、コートジボワール。密林奥深くの村を訪れたカナダ人ジャーナリストのキャロル・オフは、カカオ農園で働く子供たちに出会う。子供たちは自分たちが育てた豆から何が作られるのかを知らない。自分に課された過酷な労働が、先進国の人々が愛するお菓子であることも、チョコレートが何なのかさえも――。 マヤ・アステカの時代に始まるチョコレートの魅惑の歴史。そのなかで生まれ、今なお続いている、過酷な「児童労働」の実態と、巨大企業や政府の腐敗。その背景にある貧困と民族間対立。そして私たち先進国の消費者の行動は、この問題にどう関わっているのか?・・・本書は、この“世界で最も愛されるお菓子”の裏にある「苦い真実」を、さまざまな角度から明らかにする。

 

■本文より

「私の国には学校へ向かいながらチョコレートをかじる子供がいて、ここには学校にも行けず、生きるために働かなければならない子供がいる。少年たちの瞳に映る問いは、両者の間の果てしない溝を浮かび上がらせる。なんと皮肉なことか。私の国で愛されている小さなお菓子。その生産に携わる子供たちは、そんな楽しみをまったく味わったことがない。おそらくこれからも味わうことはないだろう。・・・これは私たちの生きている世界の裂け目を示している。カカオの実を収穫する手と、チョコレートに伸ばす手の間の溝は、埋めようもなく深い。」


ふだん私たちが何気なく食べているお菓子の裏側を知ることができます。身近な商品がすべてつながっているんだ、ということを改めて考えさせられます。

 

■内容紹介

トールサイズのコーヒー1杯330円。 コーヒー農家が手にする金額、約3円。 あなたが飲む1杯のコーヒーから世界のしくみが見えてくる。 コーヒーは世界で最も日常的な飲物。全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。世界市場において、石油に次ぐ巨大な国際的貿易商品でありながら、コーヒー生産者は困窮し破産せざるを得ない現実。 一体なぜ?? コーヒー産業の実態を暴きながら、貧困に苦しむコーヒー農家の人々を救おうとする一人の男の戦いを追う。 生産者、企業、消費者。コーヒーが飲まれるまでの道のりに、深いドラマがある。1杯のコーヒーを通して、地球の裏側の人々の生活と世界の現実を、あなたは深く知ることになるだろう。

「地域おこし協力隊」って??

 

国際協力と言えば、JICAによる「青年海外協力隊」が有名ですね。

 しかし、近年では、海外への派遣ではなく、日本国内の地方や田舎と呼ばれる地域への派遣をする制度「地域おこし協力隊」というものが徐々に広まってきています。

 

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「国際協力」に必要な英語力とは?TOEIC何点、英検何級取ればいいの?

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将来、「国際協力を仕事にしたい!」という方が避けて通れないのが、語学ですね。

 

国際協力と言えば、フランス語、英語、中国語の三ヶ国語が主要言語となります。(もちろん、その他、スペイン語、イタリア語、インドネシア語など、その国で必要な言語が使える必要があります。)

 

中でも、英語は必須と言えます。

 

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「世界には、誰にも応援されない名前がある。」イブラヒモビッチの言葉。

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イブラヒモビッチは警告覚悟でユニホームを脱いだ。

 
 
そこには『ある思い』があった。

「絶対的な貧困」と「相対的な貧困」

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「貧困」には、人間が生存する上で必要不可欠な物資を得ることができない「絶対的な貧困」と、他の人間との比較を基準とした「相対的な貧困」の2つがある。